生成AIとは?ChatGPTとは?
動画教材
テキスト教材
まずは、生成AIやChatGPTについての基礎理解から学習していきます。
既に学習済みという方は、再確認の意味で理解を深めてみてください。
今回初めて学習する方は、まずは「知る」というところから学習を始めていきましょう。
生成AIの理解
生成AIとは?
生成AIとは、学習した大量のデータから、人間のようにリアルでクリエイティブなオリジナルデータを生成するAIのことを指します。 (英語のGenerative Aritificial Intelligenceのイニシャルを取って、GAIとも呼びます。)
- 文章生成
- 画像生成
- 動画生成
- 音声生成
上記の中で最も注目を集めているのが、テキスト生成AIの「ChatGPT」です。
ChatGPTは文章の作成・要約・翻訳やプログラミング、マーケティングなどあらゆる業務で活用することができます。

「生成AI」と「従来のAI」の違い
従来のAIは、「学習したデータの分類や特徴を抽出してアウトプットする」のに対して、
生成AIは、「学習したデータから新しいものを生み出す(生成する)」ことが可能となっています。
「生成AI」と「従来のAI」の違いを簡潔に表現すると、「0→1が可能かどうか」ということです。

ChatGPTの理解
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、米OpenAI社がリリースしたテキスト生成AIです。
大量のテキストデータから学習し、人間のように自然な言葉で文章を作成したり、質問に答えたり、文章の解析や翻訳を行うことができます。
また、ChatGPTは2022年11月30日のリリースからわずか5日間で100万人ユーザーを獲得し、その急速な成長が注目されています。
100万人ユーザーを獲得した期間で比較すると、Twitterが2年、Instagramが2.5ヶ月なので、驚異的なスピードだと言えます。
さらにその勢いは止まらず、ChatGPTはリリースからわずか2ヶ月後の2023年1月には月間アクティブユーザーが1億人に達したと推定されています。
これに関しても、Instagramが2年4ヶ月、TikTokで9ヶ月かかっていることから、技術の浸透するスピードが早いということも分かるかと思います。
現在では、世界のユーザー数ランキングで1位アメリカ、2位インドに続いて、日本が3位となっており、多くの日本人ユーザーがいます。
また、人口比でみると日本は高い利用率となっています。
ChatGPTでどんなことができる?
ChatGPTでできることは多岐にわたりますが、初めての方にも使いやすいものを紹介していきます。
※以下、有料版のGPT-4を使用しているため、無料版のGPT-3.5とは出力が異なる場合がございます。
決まった解答はございませんので、ご自身で試してみてください。
1.質問回答
1つ目は質問回答です。
ユーザーが質問を投げかけると、それに対して回答をすることができます。
一般的な知識や文脈に基づいて、質問に対する情報を提供します。
例えば、「富士山の高さは何メートルですか?」という質問をしてみましょう。
出力例)

このように、自然な言葉で回答を出してくれます。
2.文章作成
2つ目は文章作成です。
ブログ記事や物語など、ユーザーが指定した内容で文章を作成することができます。
例えば、「ハッピーエンドなストーリーを作成してください。」と指示を出してみましょう。
出力例)
このように、条件に従ってストーリーを作成してくれます。
3.要約
3つ目は要約です。
長文や文書の要約をして、主要なポイントを抽出することができます。
情報を簡潔にまとめることができて非常に便利です。
ここでは、先ほど作成したストーリーを要約してもらいましょう。
出力例)
このように、重要な箇所をまとめて要約してくれます。
4.リストの作成
4つ目はリストの作成です。
ユーザーが指定した条件でリストを作成することができます。
作成したリストを基に、エクセル等でグラフや表を作成することもできます。
例えば、「2000年以降に開催された夏季五輪の開催国をリスト化してください。」と指示を出してみましょう。
出力例)
このように、リスト化してまとめてくれます。
5.コードの生成
5つ目はコードの生成です。
プログラミング未経験の方でもChatGPTに、どのようなものを生成したいのか、詳細と使用するプログラミング言語を指示すると、プログラミングコードを生成してくれます。
例えば、「Javaを使用して計算機を作ってください。」と指示を出してみましょう。
出力例)
このように、簡単にプログラミングコードを生成してくれます。
右上の「Copy code」からコードのコピーもできるので、便利に活用できます。
ChatGPT以外の生成AI
ChatGPTについて説明してきたところで、ChatGPT以外の生成AIについても紹介していきます。
テキスト生成AI:Bing AI
Bing AI は、Microsoftが開発したAIチャットサービスです。
ユーザーの質問に対して、Bing検索エンジンを使用して情報を収集し、回答します。
また、テキストの生成や言語の翻訳などの機能も提供しています。
テキスト生成AI:Bard
Google Bard は、Google AIが開発したAIチャットサービスです。
テキストの生成、言語の翻訳、さまざまな種類のクリエイティブコンテンツの作成、質問への回答を有益な方法で行うことができます。
画像生成AI:DALL・E 2
DALL-E 2 は、OpenAIが開発したAI画像生成サービスです。
テキストの説明から画像を生成することができます。
例えば、「猫がピアノを弾いている画像」というテキストを入力すると、猫がピアノを弾いている画像を生成することができます。
画像生成AI:Midjourney
Midjourney は、Midjourney社が開発したAI画像生成サービスです。
DALL-E 2に似ていますが、よりリアルで詳細な画像を生成することができます。
画像生成AI:Stable Diffusion
Stable Diffusion は、Stability AI社が開発したAI画像生成サービスです。
DALL-E 2やMidjourneyに比べて、より芸術的で抽象的な画像を生成することができます。
以上の他にも生成系AIやChatGPTができることは沢山あるので、ご自身で調べてみるのも面白いかもしれません。
生成系AIやChatGPTの可能性を探ってみてください。
問題
問題1
生成AIと従来のAIの主な違いは何ですか?
a) 生成AIは自己学習能力を持ち、従来のAIにはそれがない。
b) 生成AIは新しいデータを生成できるが、従来のAIは既存のデータを解析するだけである。
c) 従来のAIは人間の介入なしに学習できるが、生成AIは人間の介入が必要である。
d) 生成AIと従来のAIには違いはない。
解答 b) 生成AIは新しいデータを生成できるが、従来のAIは既存のデータを解析するだけである。
従来のAIはデータの分類、予測、パターン認識などに用いられますが、新しいコンテンツを生成する能力は通常ありません。
問題2
ChatGPTにできないことはどれでしょう。
a)大量の文章や文献を要約する。
b)未来の出来事を予知する。
c)質問に対して回答をする。
d)基本的なプログラムコードを生成する。
解答 b) 未来の出来事を予知する。
ChatGPTは、未来を予知する能力は持っていません。
過去のデータと情報に基づいて学習されており、未来の出来事や結果を予知することはできません。
特に、未知の事象や変動に対する予測は、ChatGPTの能力を超えてしまいます。
データに存在するパターンを学習することはできますが、未来を予知することはできません。