ChatGPTの使用方法
この項目でできるようになること
- ChatGPTのアカウントの作成方法がわかる。
- ChatGPTの有料プランの利用方法を理解する。
- プロンプト入力と追加質問の方法を学ぶ。
- 情報の正確性を確認し、不適切な応答への対処法を知る。
- ハルシネーションと批判的評価の重要性を理解する。
ChatGPTの登録方法
ChatGPTは、ログインなしでいつでも無料で使用できます。
ただし、言語設定などカスタム設定を行うためには、OpenAIのアカウントを作成する必要があります。
その場合は、メールアドレスでの登録、またはGoogleアカウントなどの他社アカウントとの連携で、OpenAIのアカウントを作成します。
アカウント作成の手順
- OpenAIの公式サイト(https://chatgpt.com/)にアクセスします。
- 画面左下の「サインアップ」ボタンをクリックします。メールアドレスによるアカウント作成、または他社アカウントとの連携による続行を選択してください。
メールアドレスでの登録
ChatGPTの登録には、有効なメールアドレスが必要です。以下の流れでChatGPTのアカウントを作成します。
- メールアドレスを入力して「続ける」をクリック
- 使用したいパスワードを入力して「続ける」をクリック
- 確認メールを受信してメール内のURLリンク「メールアドレスの確認」をクリック
- 氏名・生年月日を入力して「同意する」をクリック
- BOT排除用の認証に回答します。
他社アカウントとの連携
Googleアカウントなどの他社アカウントと連携してChatGPTを使用する場合、連携するアカウントを選択してください。初めての場合、アクセス権限の承認などを求められることがあります。
以上の流れでアカウントの作成が完了すると、ログインした状態でChatGPTを利用できます。
有料プラン
ChatGPT Plus
無料で使用できるChatGPTは、言語モデル「GPT-3.5」を使用しています。
有料のChatGPT Plusでは、最新言語モデル「ChatGPT 4o」の使用や、DALL·E による画像生成、カスタムGPTを作成して使用することなどが可能です。
有料プランでは、応答速度・精度・入力可能テキスト量・API使用料などの違いがありますが、提供される機能は随時アップデートされています。
ChatGPT API
外部のサービスと連携が可能になるChatGPT APIの料金体系は利用した分だけ課金される従量課金制となっています。
トークン数に応じて料金が発生し、例えばChatGPT 4oでは1Mトークンの入力で$5.00、出力で$15.00の費用がかかります。
トークン数のカウント方法は、おおよそ以下のようにカウントされます。
- 英語の場合:1トークンは約4文字(または0.75ワード)
- 日本語の文字:1文字で1トークン
上記を計算すると、日本語の文字1000文字分のコストは1ドル150円で換算すると
- 入力:約0.75円
- 出力:約2.25円
となります。
※上記のアカウント登録や料金に関する情報は、2024年6月現在の情報です。最新の情報についてはOpenAIのウェブサイト等を確認しましょう。
ChatGPTの使い方
プロンプトとは
ChatGPTなどのAIに対して質問や指示を与えるための入力テキストのことをプロンプトと呼びます。プロンプトを入力することで、AIはその内容に基づいて回答や提案を生成します。
プロンプト入力
画面下部の入力欄にプロンプトを入力します。例えば、「健康的な食事について教えてください」と入力し、送信ボタンを押します。ChatGPTは入力されたプロンプトを解析し、健康的な食事に関する情報を提供してくれます。
実践課題
実際に入力欄に質問を入力し、送信ボタンをクリックするかEnterキーを押してください。
ヒント
プロンプト入力時にテキストを改行したい場合はShift + Enterキーを押します。また、プロンプトが長い文章になる場合は、テキストエディタなどで一度文章をまとめてからコピー&ペーストで入力すると良いでしょう。
応答の確認
ChatGPTからの回答が表示されたら、内容を確認します。回答の内容が分かりにくい場合や、質問に答えていない場合は、再度プロンプトを入力して質問し直します。
精度の高い回答を得るためのテクニックについては別項目で詳しく解説していきます。
追加の質問や指示
ChatGPTの応答に対して、追加の質問や指示を与えることができます。例えば、「健康的な朝食を教えてください」と入力すると、ChatGPTは朝食のメニューについて回答します。
追加で「そのメニューのレシピを教えてください」と入力すると、今度は具体的な朝食レシピを解説してくれます。
実践課題:追加の質問をしてみましょう
先ほどの回答に対し、入力欄に再度追加の質問を入力して送信しましょう。
回答への注意事項
知識の最新性への注意
ChatGPTとの会話で様々なトピックについて情報を得ることができます。ただしChatGPTの知識は、2023年10月までの情報に基づいています(2024年6月現在)。最新の情報が必要な場合は、他の情報源も参照する必要があります。
不適切な応答への対処
ChatGPTは時として不適切な応答を生成することがあります。例えば、偏見や差別的な表現が含まれていたり、事実と異なる情報が提供されたりすることがあります。このような問題が発生した場合は、応答の下にある「Thumbs Down」ボタンを使ってフィードバックを提供し、OpenAIにモデルの改善を求めることができます。
ハルシネーションと批判的評価
ChatGPTは強力なツールですが、完璧ではありません。ChatGPTにはハルシネーションと呼ばれる問題が存在します。
ハルシネーションとは、ChatGPTが事実と異なる情報を生成してしまう現象です。具体的には、以下のようなケースが考えられます。
- 根拠のない情報の作成:存在しない人物や出来事、架空のストーリーなどを生成してしまう。
- 誤った情報の伝達:事実と異なる情報を伝えてしまう。
- 論理的に矛盾した情報の生成:論理的に矛盾した文章や会話内容を生成してしまう。
ハルシネーションは、ChatGPTの学習データに含まれる誤情報や偏見などが原因で発生すると考えられています。また、ChatGPTが複雑な情報を処理しきれず、誤った解釈をしてしまうことも原因の一つと考えられます。
生成された応答は、常に批判的に評価する必要があります。
実践課題
さきほど行った追加の質問の回答を確認してみましょう。
情報についてネット検索を行い、情報が正確なものかどうか確認してみましょう。
まとめ
ChatGPTは、様々なタスクをこなせる強力なツールです。ChatGPTを正しく活用することで、業務効率化や創造性の向上など様々な効果が期待できます。
ChatGPTを活用する際には、以下の点に注意することが重要です。
- ChatGPTの概要と使用方法を理解する
- プロンプトを正しく入力し、ChatGPTから適切な回答を得る方法を習得する
- 回答の不確実性と信頼性を理解し、情報の精査を行う
ChatGPTを効果的に活用することで、仕事や学習をより効率化し、創造性を発揮することができます。
このコースで学んだことを活かして、ChatGPTを様々な目的に活用してください。